ウインドサーフィン競技(iQ foil)
レース種類
・コースレース:広い海域を使用して風上にも風下にも走る
・スラローム(ダウンウインド):シンプルなコースでスピードを競うタイプ
・マラソン:1レース約1時間走り続けるロングディスタンス(スラローム約5分、コースレース約15〜20分)
北京2008オリンピックから東京2020まで、セーリング競技のウインドサーフィンではRS:X級が実施されています。
パリ2024では新たな競技種目としてiQ foil級が実施されます。
武田選手も競技種目として選んでいるiQ foil(アイキューフォイル)は、ウインドサーフィンで使われる艇種です。
ボードの底に取り付けられた水中翼により、走行時にボードが水面から浮き上がり、まるで飛んでいるように見えます。
またボードがより広くより短いため、コンパクトで素早い動作が可能となり華やかでスピード感溢れる競技です。
iQ foilとRS:Xの違いは、iQ foil方がスピードが速いことにあります。
RS:Xはある程度風がなければ滑走状態になりませんが、IQ foilは風速3メートルという弱い風でも滑走が可能です。
その為、IQ foilはレース展開が速く、RS:Xよりも戦術や戦略よりもスピードが勝利の鍵となります。
また、水中翼のおかげでボードが水面の上にあるため微風でもパフォーマンスがよく、水の抵抗が抑えられることでマークブイに対してルートを取りやすいことにあり、フォイリング(水上走行)は静かでスムーズなため体への負担は少ないが、最高速度を出す上でボードと水中翼のバランスを取ることに高い集中力が求められる競技です。